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ユーゲント・フィルハーモニカー第二回福島公演に行ってきました

■時々はコンサートへ行きます

このラインナップだったら行くでしょ

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 特にラフマの協奏曲第二番は、その昔ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでロシア三昧をやった時(2014年)に、有楽町で聞いた思い出の曲。あの出だしを初めて生で聴き、勿論初見ではなかったのにもかかわらず、射ぬかれた。ターン…ターン…の繰り返しの間隔はできるだけ広く、もったいぶっているのが好きなんだけど、今回はわりと軽快な感じだったような。(出だしが特に印象的な曲っていくつかある。ジムノペディ第一番とか、ショパン夜想曲Op.9-1とか。)

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会場のようす(開演前)。

 

ショスタコとかわりと久々に聴いた。けどとても華やかで変化に富んだ曲調で、聴いていてとてもうきうきしたのでまた別なものも聴いてみたい。

「悲愴」、全然悲愴な感じがしなかったのでびっくりした。むしろテンションアゲアゲ↑↑ウェーイ↑↑ってかんじだった… 

 

■あなたのクラシックはどこから?わたしは「名曲スケッチ」から

 在宅時はほぼずっと、ネットラジオで何らかの曲をかけているくらいには、わたしの生活になじんでいるクラシック音楽ネットラジオの前はyoutube、その前はラジオで、わたしはずいぶん長いことクラシック音楽に触れて暮らしてきた。しかし演奏はできないし、曲名とか作曲者名を美術ほど意識していないので、知識的には疎い。何度も聴いているお気に入りの曲でさえ、名前がおぼつかないこと。しかも家でかけているのは大体ソロ曲かバロック、ロマン派のピアノ曲ばかり(つまりオーケストラ系を殆ど聞かない。作業するときに併用するので音が派手で多いと集中がそがれるからか無意識に避けていたらしい)。好き嫌いが激しいのかもしれない。

 わたしの人生におけるクラシック音楽との出会いはラジオだった。家にあったポータブルCDプレイヤーで、初めのうちはCDやカセット(旧文明のアイテムだ…)を聞いていたものの、小学生(高学年)の頃にはラジオでNHKのFMを聴いていた。その頃から高校卒業までずっと追いかけていたのがラジオドラマ枠の「青春アドベンチャー(今も放送している)」。2週間でひとつの小説を分割して放送する。毎晩23時から始まる物語にわくわくしていた。そのひとつ前の枠が、10分程度クラシック音楽を流してくれる「名曲スケッチ」という枠だった(もしかしたら21時からのポップス番組「ミュージックスクエア」の前の枠だったかもしれないが失念)。楽しみにしている番組がある時はすこし早くTVをつけ、チャンネルを合わせて座って見ているように、わたしもラジオでそうした結果、日常的にクラシック音楽を聴くような素地が出来上がっていた。というわけでした。

 

■その次はアート

福島テルサでこんな展示を公開していた。

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福大教育学部の美術専攻卒業生の合同展。毎年やっていたらしい。知らなかった…

ネーミングもフライヤーもオシャレだったので現代アートが見れるのかな?と思って行ったら、写真やイラスト等の穏当でこじんまりした展示でした。でも展示作品はレベルが高くて、安心して見られるものがそろっていました。特に渡邊太さんの連作写真はよかったな…。家族とか風景とかのなにげないワンショットなんだけど、そういうスナップを撮る時に、カラーバランスとか物の配置とか構図がまるであつらえたようにピタッと整っている瞬間ってたしかにあると思う。それをとらえた写真を見ちゃうとすごくキュンとして自分もこういう写真を撮りたい、撮ってもらいたいと素人ながら考えてしまうのでした。

文具屋ペントノートも移転終わったみたいだし(レトロなビルにオシャレな雑貨屋さんやカフェが入っているのって、まるで神戸のベイエリアみたいだ)、市街地まわりもなんだか楽しくなってきた。やっぱりわたしがいない間に、福島もすこしずつ文化の薫りを育みつつあったのかもしれない。